2025.09.11
GTranslate導入後にやっておくべきSEO対策5選

はじめに|自動翻訳だけで満足していませんか?
GTranslateを導入すれば、手間をかけずに多言語対応が可能になります。
英語や中国語をはじめ、海外のユーザーにも自動でページを表示できるのは大きなメリットです。
しかし、「翻訳された=SEO対策ができている」わけではありません。
GTranslateはあくまで“多言語化のスタートライン”。
導入しただけでは、翻訳ページが検索エンジンに正しく評価されず、海外ユーザーの目に届かないまま終わってしまうこともあります。
だからこそ大切なのが、GTranslate導入後のSEO整備。
本記事では、実際に検索流入を増やすためにやっておくべき5つの対策をわかりやすく解説します。
そもそもGTranslateとは?導入方法や使い方を知りたい方はまずこちらの記事をご覧ください!

GTranslateはSEOに強い?基本機能と注意点
GTranslateは、多言語対応を簡単に実現できる便利なツールですが、無料版と有料版(Pro / Enterprise)ではSEOへの対応範囲に大きな違いがあります。
■ 無料版の場合
- 翻訳は動的に表示されるのみ
- 翻訳ページのURLはGoogleにインデックスされない(=検索に出ない)
- hreflangタグの出力なし
→ あくまで「表示上の翻訳」であり、SEOには効果がない
■ 有料版(Pro / Enterprise)の場合
- 翻訳ページが静的なURL(例:
/en/
,/zh-cn/
)として生成される - Googleなどの検索エンジンにインデックスされる状態が作れる
- hreflangタグの自動出力にも対応しており、多言語間の関係性を明示できる
つまり、有料版を導入してはじめて、「多言語SEO」が可能な土台が整うことになります。
しかし、ここで気をつけたいのは「機能をオンにするだけでは不十分」ということ。
インデックスされやすい構造をつくっても、中身の精度や設定が適切でなければ検索順位は上がりません。
そこで次では、GTranslateを導入した後に必ず行っておきたい5つのSEO対策をご紹介します。
“ただ翻訳されたページ”を、“見つかるページ”に進化させましょう!
GTranslate導入後にやるべきSEO対策5選
GTranslateの有料版を導入すれば、多言語SEOのベースは整います。
しかし、そこから「検索される・クリックされる・行動される」ページにするためには、さらに具体的な対策が必要です。
ここでは、導入後すぐに取り組みたい5つのSEO施策を紹介します。

1. 翻訳ページがインデックスされているか確認する
まず最初に行うべきは、翻訳されたページがGoogleに登録されているかの確認です。
せっかく静的URLが生成されても、検索エンジンに認識されていなければ意味がありません。
- Google Search Console にアクセス
/en/
など翻訳URLを「URL検査」で調べる- 「URLがGoogleに登録されています」と表示されればOK
- 未登録なら、サイトマップの送信や内部リンクの整備を検討
また、言語ごと /en/
や /zh-cn/
のようにサブディレクトリでページを分けている場合は、それぞれの言語ごとのURLをGoogle Search Consoleに「別サイト」として追加登録するのがおすすめです。
これにより、英語ページだけの表示回数やクリック数、インデックス状況などを個別に確認できるようになり、言語ごとの改善ポイントも見つけやすくなります。

2. hreflangタグの正しさをチェックする
GTranslate Pro以上のプランでは、各翻訳ページにhreflangタグが自動で出力されます。
これは、検索エンジンに「このページは〇〇語向け」と伝えるための非常に重要な情報です。
- 言語・国コードが正確か(例:
en
,en-US
,ja-JP
) - 各ページに双方向のリンク関係があるか(日本語→英語/英語→日本語)
- 下層ページにもhreflangが出力されているか
設定ミスがあると、重複コンテンツとみなされる可能性もあるため、hreflangのチェックツールなどを使用して構成の正確さをチェックしましょう。

3.メタ情報は自動翻訳のままにしない
自動翻訳では、メタタイトルやディスクリプションも直訳されたままになっていることが多く、不自然な表現のまま検索結果に表示されてしまいます。
たとえば「会社概要」が “Around our company” のように訳されると、検索ユーザーに意図が正しく伝わりません。
- GTranslateのインライン編集機能を使って、重要ページのタイトル・ディスクリプションを修正
- 特にトップページ・サービス紹介・お問い合わせページなど、流入が多いページから対応
- 単なる直訳ではなく、現地ユーザーに伝わる自然な言葉選びを意識する
これにより、CTR(クリック率)や滞在時間の向上が期待できます。

4. 内部リンク・ナビゲーションの整備
GTranslateを導入しただけでは、内部リンクやナビゲーションメニューが翻訳ページと整合していないケースもあります。たとえば英語ページからリンクをクリックすると、日本語のページに戻ってしまうといった現象です。
- グローバルナビ・フッターリンクなどを言語ごとのURLに置き換える
- 特にフォーム、カート、商品詳細ページなどCVRに直結するページは確実に整備
- GTranslateの“自動リダイレクト”や“言語ごとのURLルール”の設定を活用する
ユーザーがスムーズに各ページを回遊できるようにすることで、エンゲージメントとSEO評価の両方が高まります。

5. 重要ページだけでも“伝わる翻訳”に見直す
GTranslateの自動翻訳は非常に便利ですが、すべてのページを任せきりにするのはリスクです。
特に、以下のような成果に直結するページは、翻訳の精度によって大きく結果が変わってきます。
- サービス・商品紹介ページ
- 料金プラン・FAQなどの信頼獲得ページ
- お問い合わせ・資料請求などCVにつながるページ
これらは、自動翻訳ではなく、意訳や言い換え、ネイティブチェックなどを活用して“意味が伝わる翻訳”にブラッシュアップすることをおすすめします。
一気に全ページ対応するのが難しい場合は、優先順位をつけて段階的に改善していきましょう。

まとめ|多言語SEOは「翻訳して終わり」ではない
GTranslateは、多言語化をスピーディに実現できる強力なツールです。
しかし、ただ導入しただけでは検索には表示されず、成果も出ません。
本記事で紹介したように、
- インデックス状況の確認
- hreflang設定の精査
- メタ情報の改善
- 内部リンクの整備
- 翻訳内容のブラッシュアップ
といった導入後のSEO対策こそが、多言語施策を“価値あるもの”にするためのカギです。
「翻訳できた」ではなく、「海外ユーザーに届いているか?」という視点で、サイト全体を見直してみましょう。それが、問い合わせ数やコンバージョン数のアップへと確実につながっていきます!
多言語対応を検討中の方は、こちらの記事もぜひご覧ください!

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